Project/Area Number |
06857133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
成田 正弥 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20237613)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 網膜色素上皮細胞 / Epstein-Barrウイルス / ウェスタンブロット法 |
Research Abstract |
Epstein-Barrウイルス(EBV)が網膜色素上皮(RPE)に障害をおこす可能性について検討する目的で、RPE由来細胞(K-1034)とEBV産生細胞(B95-8)を混合培養し、ウェスタンブロット法で解析したところ、B95-8細胞を単独で培養した場合と比べEBV抗原発現が増大していた。この結果から、K-1034細胞にEBVが感染する、あるいは、K-1034細胞との接触によりB95-8細胞におけるEBV抗原発現が増大すると考えられる。K-1034細胞にB95-8細胞からのfree virusを接種したところ、細胞変性効果の誘導は認められず、またPCR法によるウイルスDNA検出でも陽性所見は得られなかった。さらに、ウェスタンブロット法による抗原検索でも、EBV抗原発現は認められなかった。今回用いたK-1034細胞にEBVレセプター(CD21)が存在するか否かをFACSにて検討したが、本細胞にはCD21の存在は認められなかった。これらの結果から、K-1034細胞にEBVが感染するとすれば、K^1034細胞とB95-8細胞の細胞間接触が必要であると考えられる。この際には、従来、レセプターと考えられているCD21を介せずに感染が成立するものと思われる。今後、混合培養で認められたEBV抗原発現の増大がK-1034細胞のEBV感染によるものか否かを解明していく必要がある。抗サイトケラチン抗体を用いて、混合培養内のK-1034細胞を同定し、その細胞におけるEBV抗原発現の有無を抗EBV抗原に対するモノクローナル抗体を用いて確認する予定である。
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