Project/Area Number |
06857134
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
長塚 仁 岡山大学, 歯学部, 助教授 (70237535)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | BMP / 骨基質蛋白 / in situ hybridization |
Research Abstract |
粗精製BMPを用い、可溶化I型コラーゲンを支持体としたペレットとした。実験動物は4週齢Wistar系ラットを用い、背部皮下にペレットを埋入し、埋入後1週から3週に亘り観察を行った。観察期間に従って複合体を含む皮下組織を摘出、4%パラホルムアルデヒドで固定、10%EDTAで脱灰、または非脱灰でパラフィン包埋し、厚さ約4μmのパラフィン切片を作製した。m-RNAの検出は、DIG RNA Labeling Kit(Boehringer Mannhein)を用いてステオポンチン(OPN)、オステオネクチン(ONC)、および骨特異的とされているオステオカルシン(OCN)の各cDNAから合成したsingle strand RNA probeを調製し、in situ hybridizationを行った。 埋入後1週では、OPNのシグナルは、類骨形成部位のplumpな形態を示す細胞に強く、ONCのシグナルは、紡錐形を示す線維芽細胞様細胞に強く認められた。OCNのシグナルは観察されず、免疫組織化学的な局在も認められなかった。2週においては、軟骨様組織が広範に認められ、標本最外周部では骨様組織の形成が認められた。OPN,ONCのシグナルは、軟骨、あるいは骨様組織形成部位の広範な細胞で認められた。さらにOCNのシグナルは、軟骨様組織形成部位の一部と最外周部の骨様組織形成部において、骨細胞、および骨芽細胞で認められた。3週では、軟骨様組織は大部分消失し、未熟な骨梁が標本のほぼ全体を占めた。この時期では、OPNのシグナル発現細胞は減少する傾向を示したが、骨梁周囲の骨芽細胞を主体として強いOCNのシグナルが観察され、同部位において免疫組織化学的な局在も観察された。 粗精製BMPによる異所性骨誘導における骨基質蛋白の遺伝子発現は、骨組織の形成に伴って認められたが、軟骨様組織におけるOCNの発現のような特徴的な様式を示した。以上の研究成果の一部は、第3回国際口腔インプラント会議(横浜、1994)、第36回歯科基礎医学会総会(大阪、1994)、第48回口腔科学会総会(大分、1994)において発表した。
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