食事摂取スタイル分類の妥当性に関する研究-とくに「はやぐい行動」について-
Project/Area Number |
06857187
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
斎藤 やよい 東京医科歯科大学, 医学部保健衛生学科, 助手 (40242200)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 食事摂取スタイル / 虚血性心疾患 / 観察法 |
Research Abstract |
食事摂取スタイル((1)総摂取量、(2)摂取時間、(3)食物を口に運んだ回数、(4)咀嚼回数、(5)休止時間、(6)摂取量の推移から分類したもの)の妥当性を検討するために、ビデオ録画による観察法により外的要因を変化させた場合の再現率をみた。 対象は虚血性心疾患患者で内科的通院治療を受けている48名とし、すでに食事摂取スタイルが「やま型」(通常型)または「前半型」(はやぐい型)分類された者とした。実験の物理的環境、食事内容、飲水量は同一とした。録画は同一の対象で<1>同席者の摂取スタイル、<2>食事の温度、を変化させ、1ヶ月以上の間隔をおいて行った。その結果、以下のような知見を得た。 1、同席者の摂取スタイルが及ぼす影響 摂取スタイルの異なる同席者により、「前半型」の24名では、運び回数が有意に増加し(p<0.05)、咀嚼回数がやや減少、休止時間が延長(p<0.01)した結果、所要時間が延長した(p<0.05)。しかし、『摂取量の60%以上を所要時間の2/5の時点までに摂取する』と定義した「前半型」の再現率が91.7%(22名)で、変化は少なかった。「やま型」24名では「やま型」12名「均等型」8名、「後半型」2名、「U字型」2名に変化したが、統計的に有意な変化ではなかった。 2、食物温度が及ぼす影響 60〜80℃に過熱した食事を摂取した時のスタイルを、25〜30℃の時と比較した。 「前半型」では咀嚼回数は減少したが、嚥下までの時間は不変であり、所要時間には影響せず、分類は全て「前半型」であった。「やま型」では休止時間が延長した(p<0.01)ため、所要時間が延長し、分類は「やま型」「均等型」と食事の温度が低下してから摂取量が増加した「後半型」に分かれた。 3、以上の結果より、「前半型」ではスタイル構成要因の変化はあったが、スタイルの変化には至らず、今回の2つの外的要因は再現性に影響のないことが確認されたが、「やま型」では「均等型」「後半型」「U字型」に変化しうることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)