Research Abstract |
本研究においては,以下のような研究成果を得ることができた。 1.問題例に関する検討と授業化のための検討を協力校の教諭にしていただいき,10回の授業実践を行い,本研究以前のものと合わせて30の授業実践が蓄積できた。 2.作図ツールを使った授業の基本的な形態を7つの段階に分類した。また,ソフトの機能をどの程度使うかという観点からも7つの段階に分類した。そして,授業の基本的なノウハウをマニュアルとしてまとめた。 3.授業等の記録のためのノウハウの蓄積を元にして,数学的探究を記録し分析する手段としてのマルチメディアソフトの在り方について提言した。 4.ソフト(Geometric Constructor)をver4.7Cまで改良した。98とFM系の他,DOS/Vに移植した。また,多国語対応にしたので,帰国子女や外国人の子女らの利用,海外での利用が容易になった。 5.コンピュータソフトを中心とするテクノロジーによる授業改革のための方針をまとめるとともに,数学教育の改善のための方向を提言した。 6.しかしまた,この研究を通じて,現行のカリキュラムの枠内でのコンピュータ利用には多くの問題点があること,カリキュラムの見直しの必要性があることが明らかになった。カリキュラム改革を含めた教材開発の方法論,授業開発の方法論の明確化が次の緊急の研究課題である。 研究協力機関:川崎市立総合教育センター,島根県松江教育センター。研究協力校:愛知教育大学附属名古屋中,豊田市立石野中,刈谷市雁が音中,富士松中,上越教育大学附属中,川崎市立白山中,日吉中他
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