説明的文章の読みにおける論理的認識力の発達に関する実証的研究
Project/Area Number |
06858026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
植山 俊宏 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (50193850)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 説明的文章 / 反応調査 / 認識形成 / 認識過程モデル / 認識の発達モデル / 具体的能力 / 一般化能力 / 小学校児童 |
Research Abstract |
以下の3段階の研究過程により、課題の追求を試みた。 1,予備調査 小学校3年〜6年の4学年分の調査を実施した。説明的文章の読み以前にどのような認識を有しているか(事前調査)を調べた上で、説明的文章の読みにおいてどのような反応をするか(事中調査)を把握し、最後に事前調査との対比が可能な認識形成の調査(事後調査)を行って、読みによってどのように認識が変容したか、及びその変容は読みにおけるどのような反応によってもたらされているのかを追求した。この一連の調査(2月〜3月)の分析に取り組んでおり、説明的文章における認識形成・変革の過程モデルとその発達モデルという形で成果を集約しつつある。 2,実験授業 この研究課題においては、認識形成・変革の方法を追求しているが、従来型の要約・要旨把握の方法における限界及び問題点も十分に鮮明にしておかなければならない。つまり、要約・要旨把握の授業の特長と、認識形成・変革に関しては限界があることを実証しなければならない。本年度では、この点について、8時間分の授業記録を分析し、検討し、仮説通りの結果を得た。 3,発達モデルの構築 説明的文章の読みの過程モデルに関しては、表意と推意という認知構造に基づいてモデルを構築しつつある。発達モデルに関しては、過程モデルの変容の段階を小学校5年生段階と想定し、具体化の能力と一般化の能力との緊密な発動関係から説明を試みている。上記二点とも、成果の集約を急ぎ、近々まとめて発表する予定である。 4,今後の課題 読みの過程モデル及び発達モデルを小・中一貫でとらえ、実験授業による検証を積み重ね、精密な統合モデルを完成し、教育課程編成の科学的基礎として提供したい。
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Report
(1 results)
Research Products
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