薬用植物における有用物質生産の制御に関する遺伝子ネットワークの解明
Project/Area Number |
06858060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioorganic chemistry
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山崎 真巳 千葉大学, 薬学部, 助手 (70222370)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | RAPD / トウキ / 系統樹 |
Research Abstract |
重要生薬当帰の基原植物であるトウキ(Angelica acutiloba Kitagawa)とホッカイトウキ(A.acutiloba var.sugiyamae Hikino)の遺伝的関係を明らかにするために、ゲノムDNAを鋳型として10merの短いオリゴヌクレオチドをプライマーとするPCRによってDNA増幅を行い、得られるRandom amplified polymorphic DNA(RAPD)のパターンを解析した。さらに、市場品生薬のDNA分析に応用するために乾燥根についてもRAPD解析を行い乾燥方法の影響について検討した。 奈良県にて栽培されているトウキ(大深当帰)および北海道にて栽培されている2系統のホッカイトウキの各数個体について、凍結および凍結乾燥した葉より全DNAを個別に抽出し、この約10ngを鋳型として6種の10merプライマーを用いてPCRによるDNA増幅を行った。RAPDパターンを比較して遺伝的相違度を算出し、さらにこの値を平均距離法により結合して系統樹を作成した。その結果、個体間でRAPDパターンに相違がみられたが、種内における個体間の遺伝的相違度は、種間の相違度より小さいものであった。 大深当帰の根を室温乾燥、凍結乾燥、および50-60℃の温湯での処理(湯もみ処理)後に室温乾燥し、それぞれから抽出した全DNAについてRAPD解析を行った。抽出されたDNAの収量には差があったが、すべてのDNAにおいてPCRによるDNAの増幅がみられ、乾燥生薬のDNA分析の可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)