ショウジョウバエの遺伝的相互作用によって検索された未知シグナル伝達因子の解析
Project/Area Number |
06858080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安達 卓 名古屋大学, 理学部, 助手 (20221723)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ショウジョウバエ / MAPキナーゼ / MAPキナーゼキナーゼ / 増殖分化 |
Research Abstract |
Dsor1はショウジョウバエのMAPKKで、その優性変異は各種のReceptor Tyr kinaseや、Sos、SH2-PTP、rafなどと遺伝的相互作用を示すことから、他のシグナル伝達因子とも遺伝的相互作用すると期待される。 トランスポゾンP因子の挿入により第3染色体に劣性突然変異を誘発し、Dsor1優性突然変異Sulを導入した際の表現型の変化(抑圧または増強)を、致死性と成虫外部形態に着目して検索した。約2000系統の検索から、表現型抑圧、増強の認められるものそれぞれ1、3系統を得た。解析の先行しているHPl26ホモ接合体は、多くが蛹期までに致死となり、一部が粗複眼や翅脈欠損を見せる成虫になるが、Dsor1^<Sul>により、それらが部分的に回復する。また、Elp(EGFレセプター優性変異)の複眼異常を抑圧することから、HPl26遺伝子産物はレセプターからMAPKKの間で機能すると予想される。P因子DNAをプローブとした解析を進めている。 また、第2染色体の既知の突然変異とMAPK形突然変異との遺伝的相互作用を検索したところ、laceと相互作用をもつことが明らかとなった。Dsor2の優性変異Su23、およびlaceのnull allele、HG34において、ヘテロ接合で共に観察される弱い過剰翅脈は、両変異の共存下では著しく増強される。これは翅脈形成におけるlace遺伝子産物の抑制的な機能が、MAPKシグナリングによって負に調節されることを示唆している。また、lace^<HG34>/lace^<5315>に認められる剛毛の消失や翅の周辺部欠損は、Dsor2^<Su23>導入によって完全に抑圧され、lace遺伝子産物の機能が、MAPKシグナリングによって正に調節されることを示唆している。以上からlace遺伝子産物は発生の異なる場面において、異なる様式でMAPKシグナリングの機能と関連していることが予測される。P因子挿入点より1kb以内から転写されると考えられるmRNAのcDNAを得て、解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
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