Project/Area Number |
06858089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
千葉 篤彦 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (40207288)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 視床下部 / LHRH / ゴナドトロピン / パルス状分泌 / グルタミン酸 / NMDA受容体 / β-endorphin |
Research Abstract |
1.[神経化学的実験]卵巣を摘出したWistar-lmamichi系雌ラットを用いて、無麻酔無拘束下で6分間隔で連続採血と、あらかじめ挿入したプローブによる脳内微量透析を行なった。この実験環境下で、血中LH濃度のパルス状変動が確認された。微量透析では、潅流速度2.5μl/分でグルタミン酸の平均回収率4.3%、平均回収量75.1pmole/6分であった。しかし、視索前野から弓状核にいたる視床下部の各部位の微量透析の結果、いずれの部位でも透析液中のグルタミン酸量はほぼ一定の値を示し、LHのパルス状放出に伴う変動を検出することはできなかった。 2.[神経内分泌学的実験]卵巣を摘出したWister-lmamichi系雌ラットを用いて、無麻酔無拘束下でβ-endorphin(10μg)の脳室内投与によってLHRHパルスジェネレーターの活動が抑制され、血中LH濃度のパルス状変動が消失した。このLHRHパルスジェネレーター抑制の条件下でNMDA(10mg/kg)を静脈投与したが、パルス状LH分泌を再現することができなかった。この結果は、estrogen前処置下のラットでβ-endorphin(10μg)脳室内投与後にNMDAにより著明なLH分泌増加が誘起されることと対照的であり、卵巣摘出ラットではLHRH神経回路におけるグルタミン酸受容体の感受性が著しく低下していることが示唆された。 3.[総括]以上の結果から、LHRHパルスジェネレーターがグルタミン酸作働性(NMDA受容体作働性)である可能性について、肯定的結論には至らなかった。
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