Project/Area Number |
06858096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊良皆 啓治 九州大学, 工学部, 助教授 (20211758)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 脳磁図 / SQUID / 脳内電源 / 逆問題 / 脳機能イメージング / 聴性脳幹反応脳磁図 |
Research Abstract |
本研究では、SQUID磁束計を用いて脳磁図の計測を行い、同時に計測した脳波と比較することにより、脳内電源の性質を明らかにし、得られた知見をもとに、脳機能推定に有用な脳内電源モデルを考察し、脳内電源推定のアルゴリズムを開発することが目的である。この目的の下、本研究では以下のような成果が得られた。 1.7チャネルSQUID磁束計を用いて、ヒトの睡眠時における脳磁図を脳波と同時に計測を行った。この中で睡眠時に出現する幾つかの特徴的な波形に関して電源推定を行い、睡眠2期に発生するK-complexの発生源が聴覚野の近傍に位置することを見い出した。また、睡眠時における聴性誘発脳磁図のN100成分の電源の位置が睡眠ステージに応じて異なることを見いだした。 2.脳波や脳磁図を発生する電源として、これまで用いられていた1個の電流双極子ではなく、複数個の電流双極子で表現する広がりを持った脳内電源モデルを考察した。この電源モデルを用い、シミュレーションによりこれまで原因がわからなかった脳磁図の各測定点での位相差を説明することができた。 3.脳の高次機能を脳磁図を用いて調べた。特に、視覚による文字認知時の脳磁図を測定した。意味のある文字と意味のない文字列を提示したときに波形に違いが現れた。 4.SQUIDの測定限界に近い聴性脳反応脳磁図の測定に、SQUID磁束計の検出コイルのベースラインを変えることによって成功した。
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