意思決定における意図と結果の乖離検出の失敗(選択盲目)に関する認知心理学的研究
Project/Area Number |
06F06788
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Cognitive science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡邊 克巳 The University of Tokyo, 先端科学技術研究センター, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JOHANNSON Andres.Petter 東京大学, 先端科学技術センター, 外国人特別研究員
JOHANNSON Andres Petter 東京大学, 先端科学技術研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 選択盲目 / 意志決定 / 選好判断 |
Research Abstract |
人間は時には自分の意図を正しく理解していないばかりか、自分の行動を説明するためのストーリーを「後付けで」構築する傾向がある。この現象を実験心理学的に調べることのできる「Choice Blindness(選択盲目)」現象の成立過程を調べるために、平成20年度はChoice Blindness現象が、購買行動のシミュレーション場面で、選択要因が明言されている場合にも起きるかを調べた。その結果、購入するもののポジティブな側面とネガティブな側面の一部を入れ替えても、それに気づく被験者は少ないことが分かった。さらには、それらの選択要因の重要度もすり替える事によって変化する可能性が明らかになった。この知見は、Choice Blindness現象が「全体的な印象」だけでなく「選択の明言的な要因」にも起きる事を示している。この結果は、国内外の学会でするとともに、いくつかの研究会でも紹介した。さらに本年度は「Choice Blindness」現象の解明に加えて、自己の発話中の情動とそのフィードバックの影響を調べる新しい実験パラダイムを考案し、情動理解における内的状態と外的条件の関係を調べる研究をスタートした。その結果、外的に操作された情動フィードバックが被験者の情動に影響を及ぼす可能性を示唆するデータを得た。以上の研究成果は、すでに国際学会などで発表しているが、今後の共同研究のなかで発展させていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
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[Book] Studies in Language and Cognition., J. Zlatev, M. Johansson-Falck, C. Lundmark & M. Andre' n. (Eds. )
Author(s)
Lind, A., Hall, L., Johansson, P., Sikstrom, S
Publisher
Cambridge Scholars Publishing(In press(掲載確定))
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