癌抑制遺伝子産物BRCA2の核移行機構とC末端RAD51結合領域の機能の解明
Project/Area Number |
06J04445
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉川 泰永 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | BRCA2 / RAD51 / 乳腺腫瘍 / Unclassified variants / C末端RAD51結合領域 / 核移行シグナル / LOH / イヌ / 乳癌 / 多型マーカ |
Research Abstract |
1.癌抑制遺伝子産物BRCA2のC末端RAD51結合領域におけるunclassified variants(UCVs)の解析 家族性乳癌原因遺伝子産物BRCA2は、組換え酵素RAD51と相互作用することでDNA相同組換え修復に関与している。BRCA2はその中央に存在するBRC repeatsとC末端に存在するRAD51結合領域でRAD51と結合する。C末端RAD51結合領域にはCDK標的サイトとCyclin A認識モチーフが存在し、細胞周期に依存してRAD51と結合する。また、C末端RAD51結合領域には核移行シグナルが存在し、BRCA2を核内に輸送している。これまでにBRCA2には数多くのミスセンス変異が発見されているが、これらの変異の大部分はBRCA2の機能への影響や癌のリスクが不明なUCVsに分類されている。本研究では、BRCA2のUCVsのうち、機能ドメインが重複して存在するC末端RAD51結合領域に関するものに注目して機能を解析した。 癌患者で変異が報告されている4種類のUCVsのクローンを得た。今回調べたいずれのUCVsでも核移行は正常であった。しかし、Mammalian two-hybrid assayによりRAD51と各UCVを持つC末端RAD51血行領域との結合能力を調べたところ、あるUCVが存在すると野生型より結合能力が弱くなった。さらに、Mammalian two-hybrid assayを用いてRAD51同士の相互作用に影響するか否か観察したところ、野生型および、このUCVを持つC末端RAD51結合領域は、ややRAD51同士の相互作用を阻害することがわかった。また、放射線により誘導されるRAD51フォーカス形成阻害実験を行ったところ、野生型のC末端RAD51結合領域では、RAD51のフォーカス形成を阻害したが、このUCVを持つC末端RAD51結合領域は、RAD51のフォーカス形成阻害をしなかった。以上の結果よりこのUCVはRAD51との結合に影響を与えることで発癌に関与する変異である可能性が示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)