Project/Area Number |
06J08713
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social psychology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木村 昌紀 Osaka University, 人間科学研究科, 助教
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 対人コミュニケーション / 行為者・観察者 / 社会的スキル / 対人感受性 / 対人関係 / 心の理論 / 社会的認知 |
Research Abstract |
近年、目の前の他者との相互作用を円滑化するという観点から、「心を読むメカニズム」が注目されている。しかし、無数の他者との集団生活を営む観点からみれば、個人の「心」だけ・でなく、周囲の社会環境をどのように捉えるかという「社会を読むメカニズム」が重要な意味をもつ。社会環境を構成する基本的要素は対人コミュニケーションである。 従来の対人コミュニケーションに関する研究では、情報交換の効率や親密性との関連を探るために、対人コミュニケーションの行為者が主に注目されてきた。しかし、観察者として対人コミュニケーションを認知することは、周囲の人間関係を知る上での情報的基礎であり、対人トラブルの予防や対処に影響するため、社会的適応基盤であると考えられる。本研究の目的は、対人コミュニケーション認知を学習可能な社会的スキルの1つとして位置づけ、そのメカニズムを解明することにより、精度の向上を目指すことである。 研究の結果、訓練によって対人コミュニケーション認知の判断精度は向上可能であること、また社会的スキルの下位概念である「対面交渉能力」(目の前の他者と円滑に相互作用を営む能力)と対人コミュニケーション認知は関連性があることが明らかになった。これらのことから、社会的スキルの1つとして、対人コミュニケーション認知を位置づけることの妥当性が示された。更に、レンズモデル分析から、精度向上のための適切な手がかりも解明された。
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