超原子価ヨウ素(III)反応剤を用いる環境調和型新規酸化プロセスの開発研究
Project/Area Number |
06J08849
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
丸山 明伸 Osaka University, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 超原子価ヨウ素反応剤 / 不斉酸化反応 / スピロビインダン骨格 / フェノール / メタクロロ過安息香酸 / 協奏的機構 / 溶媒効果 / 触媒反応 / トリフルオロエタノール / ヘテロ環 / ルイス酸 / シアノ化 / 二量化 |
Research Abstract |
1、超原子価ヨウ素反応剤を利用した不斉反応はこれまでにほとんど前例が無く、またその不斉収率についても満足のいくものは未だ開発されていない。そこで、本年度は新規に開発したキラル超原子価ヨウ素反応剤を用いる高立体選択的な酸化反応の開発研究を行った。不斉誘起に有効な骨格として剛直なスピロビインダン骨格を選択し、新規キラル超原子価ヨウ素反応剤を合成し、それを用いた不斉反応について検討した。その結果、2位にカルボン酸側鎖を有する1-ナフトール類の酸化的スピロ閉環反応において、類例の無い高立体選択性で反応が進行することを見出した。本法は、超原子価ヨウ素反応剤を用いる初めてのフェノール類の不斉酸化であり、酸化と結合形成が協奏的に起こる機構により反応は進行する。また、以前に我々の研究室で開発したメタクロロ過安息香酸(mCPBA)を共酸化剤として用いるフェノール類の触媒的酸化法を本不斉スピロ閉環反応へと組み込むことにより、触媒量のキラルなヨードアレーン体を用いる、より実用的かつ簡便な不斉有機触媒酸化反応への初期的知見が得られた。 2、ヨードソベンゼンとKBrから発生する高活性の新規超原子価ヨウ素種がベンジル位のC-H結合の酸化に効果的で、収率良くベンジル位への求核種導入反応が進行することを見出した。本知見を応用し、カルボン酸からの直接的な酸化的ラクトン環形成反応を開発した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(10 results)