高感度レーザー干渉計を用いた『重力波天文学』の研究
Project/Area Number |
06NP1301
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Creative Basic Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
古在 由秀 国立天文台, 名誉教授 (70012789)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 卓史 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (80155837)
斎藤 芳男 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 助教授 (00141979)
黒田 和明 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (00242165)
藤本 眞克 国立天文台, 位置天文天体力学研究系, 助教授 (90107475)
坪野 公夫 東京大学, 理学部, 助教授 (10125271)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Keywords | 重力波天文学 / レーザー干渉計 / 重力波検出 |
Research Abstract |
平成7年度から開始される研究の準備として、実行準備委員会により実行計画案の大綱策定と研究組織や役割分担の決定を行うと共に、具体的な研究計画作りのために作業部会を頻繁に開催して各項目ごとの技術評価と必要な研究経費の概算見積を行った。 1.レーザーに関しては、10W程度の出力を持つNd:YAGレーザーを半導体レーザー励起のマスターレーザーに注入同期させる方法で開発する見通しが得られ、安定化のための実験計画とともに年次計画が立てられた。 2.干渉計の光学設計を行い、変調方式の決定と各光学要素の配置の決定を行った。これにより、必要な真空槽の配置や実験室の形状などを再検討して、それぞれの計画の見直しを行った。 3.真空関係に関しては、早い時期から着工する必要があるため、具体的な設計や仕様決定作業を集中的に行っている。ゲートバルブ他いくつかの部品については、実際に組み立てて性能試験を行い、利用に関して見通しが得られた。 4.実験施設に関しても、実験上の必要性から設計仕様の再点検を行っている。これに関連して、既存の類似施設の見学と調査も行った。 5.地面振動を長期間測定し続けて、その周波数特性と変動の原因の調査を行った。原因調査のために江刺にある国立天文台の施設でも類似の測定を行って、比較検討して、三鷹地区の振動に対する知見を得た。この結果は防振系の設計の際に考慮される。 6.観測データの取得・モニターのためのシステム構成やソフト開発が検討され、年次計画が作られた。 7.重力波の理論研究について、広範な関連研究者が集まって今後の研究方針や研究の見通しについて議論され、これを踏まえて年次計画が立てられた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)