Project/Area Number |
07044246
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | Joint Research |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
鈴木 宏治 三重大学, 医学部, 教授 (70077808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
STENFLO Joha ルンド大学, 医学部, 教授
DAHLBACK Bjo ルンド大学, 医学部, 教授
林 辰弥 三重大学, 医学部, 助手 (00242959)
武谷 浩之 三重大学, 医学部, 助手 (60222105)
井戸 正流 三重大学, 医学部, 講師 (90167263)
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥8,200,000 (Direct Cost: ¥8,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
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Keywords | 先天性血栓性素因 / プロテインC欠損症 / プロテインS欠損症 / APCレジスタンス / トロンボモジュリン欠損症 / プロテインC受容体欠損症 / プロテインC凝固制御系 / 血液凝固制御系異常症 / プロテインC異常症 / プロテインS異常症 / 第V因子異常症 / 血液凝固制御 / トロンボモジュリン |
Research Abstract |
血液中や血管内壁上には複数の血液凝固制御機構が存在し、血液の流動性を維持している。なかでもプロテインC凝固制御系は最も重要であり、プロテインC凝固制御系因子の先天性欠損症は高頻度に血栓塞栓症を来すことが知られている。1993年スウェーデン・ルンド大学のDahlback教授らによって発見された活性化プロテインC不応症(APCレジスタンス)は、APCの基質である凝固第V因子のAPC切断部位(Arg506-Ser507)のアミノ酸変異(Arg506→Gln)を原因とし、その発生頻度は白人で特に高く、血栓症患者全体の20〜50%にも及ぶ。APCレジスタンスをはじめとしてプロテインC凝固制御系因子欠損症の分子遺伝学的研究は発症頻度の高い北欧の大学で最も進んでいるため、申請者らは、本科研費の補助の下、ルンド大学のプロテインC発見者のStenflo教授、APCレジスタンス発見者のDahlback教授との国際共同研究として実施した。昨年度来、我々は三重大学をはじめとする国内の大学病院の血栓症患者約200名についてAPCレジスタンス症の発生頻度を解析し、患者の約3%にAPC添加凝固時間の短縮(APCレジスタンス症状)を認めたが、いずれの患者遺伝子にも欧米の患者にみられるArg506→Gln変異は認めなかった。また、その他のプロテインC凝固制御系因子欠損症についても分子病態学的解析を行い、成果を上げることができた。本年度2月に鈴木はルンド大学を訪問し、大いに研究を進めることが出来たが、11月に来日の予定であったDahlback教授は彼の都合が付かないため、やむを得ず次年度の5月に来日して戴くことになった。現在、Dahlback教授らとはE-mail等で情報交換を行い、我国で未発見のトロンボモジュリン欠損症および世界でも未だ報告の無いプロテインC受容体欠損症を発見するための共同研究を行っている。
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