Project/Area Number |
07044296
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | Joint Research |
Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
山下 博 産業医科大学, 医学部, 教授 (00030841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 陽一 産業医科大学, 医学部, 講師 (10232745)
澁谷 泉 産業医科大学, 医学部, 助教授 (50162649)
稲永 清敏 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90131903)
河田 光博 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60112512)
TRIBOLLET E. ジュネーブ大学, 医学部, 講師
KOIZUMI K. ニューヨーク州立大学, 医学部, 教授
PFAFF D.W. ロックフェラー大学, 神経生物&行動, 教授
DREIFUSS J.J ジュネーブ大学, 医学部, 教授
KOIZUMI K ニューヨーク州立大学, 医学部, 教授
PFAFF D.W ロックフェラー大学, 神経生物&行動, 教授
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | バゾプレッシン / オキシトシン / 遺伝性多飲マウス / 遺伝子解析 / In situ hybridization法 / パッチクランプ法 / カルシウム画像解析 |
Research Abstract |
バゾプレッシンおよびオキシトシンの持つ多岐にわたる生理作用のメカニズムを遺伝子レベルから行動レベルに至るまで一貫して、総合的に解析するための国際学術研究ををこなうことが本研究の目的であった。現在までに得られた成果の概要を以下に列記する。1.バゾプレッシンのアンチセンスDNAをラット脳内投与により多飲、多尿が引き起こされた。2.遺伝性多飲マウスのバゾプレッシン遺伝子の塩基配列を決定したが、異常はなかった。3.遺伝性多飲マウスのバゾプレッシンV2受容体遺伝子の塩基配列を決定したが、異常はなかった。4.遺伝性多飲マウスのバゾプレッシンおよびオキシトシンmRNAとそれぞれの脳内の局在は一致したが、バゾプレッシン遺伝子は視床下部で過剰に発現していた。5.遺伝性多飲マウスおよびコントロールマウスでバゾプレッシンV1受容体およびオキシトシン受容体の脳内分布をオートラジオグラフィー法により検討したところ、視床傍室核のバゾプレッシンV1受容体が、コントロールマウスに比べて遺伝性多飲マウスで多かった。オキシトシン受容体の脳内分布には明らかな差異はなかった。6.遺伝性多飲マウスの学習能力はコントロールマウスよりも優れていることが示唆された。7.パッチクランプ法を用いて、ラットおよびマウス脳スライス標本の視索上核の神経分泌ニューロンから電気記録を行ない、シナプス電流を解析した。また、視索上核から単離した神経分泌ニューロンを用いて、パッチクランプ法により電気記録を行った。8.カルシウム画像解析法を用いて、グルタミン酸受容体アゴニストの刺激により、単離した神経分泌ニューロンで細胞内カルシウム濃度が濃度依存性に上昇することが観察された。9.脳スライス標本の視索上核の神経分泌ニューロンからパッチクランプ法を用いた電気記録を行なうと同時に細胞内カルシウム濃度の同時測定に成功した。
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