Project/Area Number |
07202205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
伊藤 友彦 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40159893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 功 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50176583)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 幼児 / 語連鎖 / 格助詞 / 生成文法 / 音韻論 / 機能的構音障害 / 言語習得 |
Research Abstract |
伊藤は幼児の語連鎖成立過程において、格助詞「が」「の」の出現する時期と多語発話が出現する時期がほぼ一致するという事実に着目し、この現象に対して生成文法理論を踏まえた説明を試みた。この成果は学会誌"Kansai Linguistic Society"に掲載された。また、伊藤は幼児の語連鎖成立過程における構音、流暢性に対するメタ言語知識の発達について検討し、その成果は学会誌『音声言語医学』に掲載された。さらに、伊藤は聴覚障害幼児の語連鎖獲得過程において生ずる格助詞の誤用を取り上げ、この現象に対して生成文法理論の知見を用いた説明を試みた。この成果は大学書林から出版された『言語探求の領域』(大学書林)の中に掲載された。一方、伊藤は幼児の語連鎖獲得過程と発話の非流暢性との関係に着目し、その研究史を概観するとともに今後の研究の在り方について論じた。その成果は学会誌『特殊教育学研究』に掲載される予定で現在印刷中である。 本プロジェクトにおける上田の役割は幼児の語連鎖の成立過程において音韻知識がどのように変化していくかを明らかにすることであった。上田は、音韻獲得過程において生ずる機能的構音障害を取り上げ、自然音韻過程分析に対して音韻論からみた問題点を指摘した。この成果は学会誌『音声言語医学』に掲載された。次に、上田は日本語のカ行音の構音障害について音韻論の立場から考察を加えた。その成果は国際会議で発表された後、出版された。上田はさらに、連母音融合についても検討を行い、その研究成果は『言語探求の領域』として大学書林から出版された。また、上田は言語習得研究における言語学と心理学の関係について論じた。この成果は、学会誌"Kansai Linguistic Society"に掲載された。
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