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老年期脳損傷患者の自発話における喚語困難の分析

Research Project

Project/Area Number 07202216
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Gerontology

Principal Investigator

辰巳 格  (財)東京都老人総合研究所, 言語認知部門, 室長 (40073027)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐久間 尚子  (財)東京都老人総合研究所, 言語認知部門, 助手 (70152163)
伏見 貴夫  (財)東京都老人総合研究所, 言語認知部門, 研究員 (60260303)
Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords失語症 / 喚語困難 / 言語治療
Research Abstract

失語症患者の多くは、話し言葉の表出における障害を持っており、日常生活におけるコミュニケーションも著しく阻害されている。そのなかでも、喚語困難(人や物の名前が出てこないという現象)は多くの失語症患者に共通してみられる症状である。本研究の目的は、喚語困難の認知心理学的メカニズムを探るとともに、その言語治療方法を確立することにある。
メカニズムを探るという側面では、「喚語には、言おうとする内容が決定される意味表象活性化の段階と、その音が想起される音韻表象活性化の段階がある」という仮説に基づき、昨年度は、意味表象の活性化と音の想起の関係について検討した。その結果、定義呼称(説明を聞いて名前を言う)課題において、説明の理解すなわち意味表象の活性が弱いと喚語困難が生じやすくなること、また、系列再生(単語を複数聞いて、直後にそれを繰り返す)課題において、単語の有意味度がなくなると言い誤りが生じること、などが明らかにされ、意味表象の活性化の程度が音の想起に影響を及ぼすという結果を得た。また今年度は、意味表象の活性化に影響を及ぼす単語属性として、単語の心像性/具象性の問題について検討し、漢字書取において抽象語の書取が具象語に比べ成績が悪く、文字の想起にも意味表象の活性化の程度が影響を及ぼすという結果を得た。
また今年度は治療方法の検討にも着手し、絵を見せ名前を言わせる呼称訓練が喚語困難の治療法として有効であるか否かを検討した。今回は、呼称不可能な絵に対し漢字で名前を書かせたり、それを音読させたりする書字音読訓練を補助的に用いたところ、呼称成績が改善するとともに定義呼称課題の成績も上昇するという結果が得られ、呼称訓練の有効性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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