Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
[研究の目的] 本研究では,毛筆,書道での筆の使い方などの基礎技法を言語とパターンで検索できるデータベースの構築を目的にする.書の美しさは古今に通じる書美の原則にのっとった普遍的な規則性と,書き手固有の個性が合いまって発揮できるといわれる.個性的で美しい書にも普遍的な書美の規則性が背後を支えている.本研究では,漢字種や部首,各点画やはね,払い,とめなどの筆づかい特徴をシミュレートして,毛筆書体文字を生成する.文字筆跡の字形,点画,部首などの空間的特徴に着目し,パターン処理手法を通して始筆,送筆,終筆時のはね,払い,とめなどの筆つかい特徴を明らかにしてデータベース化する. [研究実施経過] 1)毛筆の動きをシミュレートした毛筆書体文字の生成 実際の書字過程を観察して,各点画での穂先形状の変化や毛筆筆跡の特徴を検討した.穂先形状の分析結果に基づき,筆の動きをシミュレートする毛筆書体文字の生成を試みた。文字の筆記過程情報をもつ骨格文字線上に沿って穂先を動かせて,残った軌跡として毛筆書体文字を生成できる.生成する漢字は,パターンに加えて,ディスプレイ上に筆記状況や筆の使い方なども動的に表示できる. 2)漢字の階層構造特徴を利用するイメージ検索型データベースの構築. 偏やつくりなどの部首から構成される漢字の階層構造特徴を整理してデータベース化する.本研究では,部首を8種類に分類する.さらに,毛筆筆記の観点から,各ストロークも分類してコード化する.分類するストロークごとに穂先の大きさや向きを与えてデータ化する.
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