Research Abstract |
場の理論におけるトポロジー的不変量に対する無限サイズ効果が調べられた。時空3次元場の理論の2点関数より定義されるトポロジー的な不変量は,量子ホール効果で重要な働らきをしているが,有限サイズの系や有限の温度の系では,量子化された値からの補正がありうる。ところが,量子ホール効果の系では、局在領域では有限サイズ補正が消失することがわかった。これは量子ホール系での極だった特徴であり,一般の3次元の場の理論の場合では,有限サイズ補正がある。指数関数的に小さくなる、この有限サイズ補正が計算で求められた。これは、有限温度の補正と同様なものである。実際の実験を行なっている有限の資料を使い、厳密に量子化されたe^2/hの値を決めることが,よって,可能であることが明らかになった。
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