高度に集積したビオロゲンによる酵素反応のメディエーション
Project/Area Number |
07215204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
下村 政嗣 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (10136525)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | メディエーション / ビオロゲン / 二分子膜 / 電荷移動錯体 / 酵素反応 / 修飾電極 / ゲル / 光誘起電子移動 |
Research Abstract |
ビオロゲン化合物を電極上へ固定化し集積することによって、電子メディエーション効率の向上が期待されるとともに、メディエーター反応の特質解明や新しいメディエーター系の創成が可能となる。我々は、ビオロゲンを親水基としてビフェニル発色団を有する両親媒性化合物が水中で自己会合し二分子模構造に形成し、ビフェニル基とビオロゲン基間で電荷移動(CT)錯体を形成するとともに、可視光照射によって長寿命のビオロゲンカチオンラジカルを生じることを見いだした。ビオロゲン集合体で電極を修飾しそのメディエーター機能を検討するために、高分子ゲル中への二分子膜と酵素の同時固定化を行った。固定化のマトリックスとして、酵素の固定化によく用いられているポリアクリルアミドゲルを選んだ。電気泳動用のポリアクリルアミドゲル調製の方法で、二分子膜を含むゲルを得た。フィルム状のゲル中においても水溶液中と同様に可視部に吸収を有するCT錯体の形成がみられた。比較のために、架橋していないアクリルアミドのリニアポリマーをマトリックスとして固定化フィルムを作製したところ、CT錯体の吸収は見られなかった。EDTA存在下で調製したゲルフィルムへ440nm以上の可視光を照射するとビオロゲンラジカルの吸収が出現することから、固定化ゲル中での光誘起電荷分離と二分子膜に沿った電子移動が期待される。また、電極上にゲルを作製したところ、ビオロゲンの酸化還元に基づくCVカーブを得た。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)