Project/Area Number |
07215285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
柏村 成史 近畿大学, 理工学部, 講師 (50152632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 純司 近畿大学, 理工学部, 助教授 (30088471)
庄野 達哉 近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (80025858)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | マグネシウム / メディエーター / 電極還元 / 1,2-ジチトン |
Research Abstract |
マグネシウムをメディエーターに用いる新しい間接電極還元系の開拓に成功し、この方法を用いると、従来電極還元が困難であった脂肪族エステル、および脂肪族アミド、および、芳香族化合物が効率良く電極還元されることを見いだした。さらに、この間接電極還元反応のメディエーターとしてMg-ポルフィリン錯体が有効であることを見いだしただけでなく、天然のクロロフィルが極めて高効率のメディエーターとして作用することを明らかにし、光合成反応と電極還元系における電子移動反応においてのマグネシウムのメディエーターとしての作用の関連を明らかにした。また、マグネシウム以外の金属でもサマリウム、ユーロピウム、および、イッテルビウムのようなランタノイド金属がマグネシウムと同様のメディエーター作用を有することを明かにし、これらのランタノイド金属をメディエーターに用いる新しい間接電極還元系の開拓にも成功した。また、上述の間接電極還元系における金属の特異な反応性を利用した新しい有機合成反応として、分子内オレフィンとエステルとの立体および、位置選択的還元反応、脂肪族アミド類のアシロイン縮合反応を利用したアミノケトンの一段階合成等の新しい有機合成反応を開発することにも成功した。
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