Project/Area Number |
07216211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
古川 尚道 筑波大学, 化学系, 教授 (80015966)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 6配位化合物 / カルコゲン / パーテルラン / テルランオキシドダイマー / オゾン / X線結晶構造解析 / NMR / 八面体 |
Research Abstract |
1、ビス(2,2′-ビフェニリレン)ジクロロパーテルランの合成とその構造 ビス(2,2′-ビフェニリレン)テルラン(1)とスルフリルクロリドとを低温下、THF中にて反応させたところ、黄色の結晶としてビス(2,2′-ビフェニリレン)ジクロロパーテルラン(2)を51%の収率で得ることに成功した。この化合物は各種NMR、質量および元素分析により同定することができた。結晶構造について詳細に検討するためX線結晶構造解析を行ったところ、テルル原子に対して、6配位、八面体型となっており、塩素原子の配置はトランス体のものは得られず、シス体のみであることが明らかとなった。またこの化合物はΛ,Δ-体の2種類の異性体の存在が考えられるが、結晶のパッキング等からこの化合物はラセミ体であることもわかった。 2、ビス(2,2′-ビフェニリレン)テルランオキシドダイマーの合成とその構造 テルラン1を低温下、CH_2Cl_2中にてオゾンと反応させたところ、無色の結晶としてビス(2,2′-ビフェニリレン)テルランの酸化体(3)を得ることに成功した。得られた化合物について各種NMRの測定を行ったところ化合物2と非常によく似たパターンのシグナルが得られたことから、この化合物は2量体として存在しており、それぞれ中心原子のテルルは6配位型の配置をとっていることが予想された。またFABMSにより2量体分の分子の質量ピークの検出にも成功した。そこでこの化合物についても詳細な構造を調べるためX線結晶構造解析を行った。その結果、予想どうり酸素で架橋されたテルランオキシド2量体であることが明らかとなった。それぞれのテルル原子は6配位、8面体構造を有し、4つのビフェニリレン基はパーテルラン2と非常によく似た配置をとっていた。また化合物3はΔΔ、ΛΛ、ΔΛの3つの異性体を取り得るが、NMR、X線構造解析から、ΔΔまたはΛΛの構造のみが得られることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)