光励起状態の固液界面に於けるフリーラジカルの生成ダイナミクス
Project/Area Number |
07217201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
中林 誠一郎 埼玉大学, 理学部, 助教授 (70180346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
魚崎 浩平 北海道大学, 理学部, 教授 (20133697)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 電子移動 / 非線形化学反応 / 散逸構造 |
Research Abstract |
白金電極上で進むフォルムアルデヒドの電気化学的4電子酸化反応を、電気化学的な手法と表面選択的なレーザー非線形分光法を組み合わせて研究し、双安定な多電子移動電極反応物理化学を解明する。 三年間に渡る研究を通して、以下の成果を得た。 (1)白金電極上でフォルムアルデヒドを電解酸化すると、電極電位や電流が、自発的に非線形発振するとが解った。 (2)自励発振を行っている電極表面に、水素パルスを輸送すると、発振波形は過渡的な変化を経て、無摂動状態とは大きく異なるリミットサイクルに到る。この波形は、水素パルス形状によって鋭敏に変化した。 (3)パルスYAGレーザーの第2高調波を励起光に用いて、表面からの2次高調波発生強度を観測すると、長寿命の酸化中間体である吸着一酸化炭素の被覆率が観測できる事が明らかになった。 (4)電気化学測定と表面2次高調波測定を併用すると、ファルムアルデヒド/白金系の非線形な負性抵抗は吸着一酸化炭素が担っている事が明らかになった。 (5)フォルムアルデヒドが白金電極上で解離吸着して吸着一酸化炭素が生成する過程の速度を、光脱離と電流の過渡応答から求めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)