Project/Area Number |
07223208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村上 哲也 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50219896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 正信 京都大学, 大学院・理学研究科, 講師 (90025479)
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 偏極イオン源 / 偏極中性子過剰核 / 磁気モーメント |
Research Abstract |
本年度は,研究実施計画に従って以下にあげる研究を行った. ・偏極イオンの加速 当初は年度の前半だけで終える予定であった京都大学理学部物理学教室タンデムを使っての偏極重陽子加速の最適化が、偏極イオン源自体の調整を行なっている最中にイオン源が故障してしまう等のトラブルがあり長期化してしまった。真空ポンプの増強などイオン源本体の改良はほぼ終了し、1週間程度は安定に運転できるようになった。入射ビームラインの光学系は、新たにアインツェルンレンズを加え、また放電防止措置をしたことにより以前より高い前段加速電圧を印加できるようになり大幅に改善した。現段階ではまだ偏極度5%の偏極陽子ビーム約0.1nAを標的核まで導くのがようやくであるが、近日中にそれぞれ30%、数nAレベルに増強できる見通しである。 ・偏極中性子過剰核の生成 昨年度から製作を始めていた(d,p)反応によって生成される原子核の偏極度測定に必要な空芯電磁石、散乱槽、β検出器の製作を終了した。充分な強度の偏極ビームがまだ得られていないため、偏極ビームを使ってのシステム全体のデバッギングはまだ行なえていないが、非偏極ビームを使って^8Liや^<11>Beを生成してその崩壊によって生じるβ線の測定はに成功している。 ^<11>Beの核磁気モーメントの測定 β-NMR法によって磁気モーメントを測定するために必要な回路系を整備し、それらを阪大核物理研究センターでの^<12>Bの偏極度を測定する実験に実際に使用してみて所定の性能を示すことを確認した。 今後の研究の展開 年度内に実施できなかった偏極重陽子を使った偏極中性子過剰核の生成を来年度の早い時期に行ない、その中でも^<11>Beの磁気モーメントを早期に測定して、理論の予言と比較したい。
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