Project/Area Number |
07224202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
坂田 誠 名古屋大学, 工学部, 教授 (40135306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 昌樹 名古屋大学, 工学部, 助手 (60197100)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 動的構造解析 / 静的構造解析 / データ欠損 / タンパク質 / マキシマムエントロピ法 / 電子密度分布 / ラウエ法 / 時分割測定 |
Research Abstract |
ミリ秒オーダーでタンパク質の動的結晶構造を明らかにする場合、時分割測定したラウエ法に頼らざる得ない。その場合、程度の差はあるもののデータ欠損の問題を避けることが出来ない。このような場合、最良のデータ解析法として、近年急速に発達しているマキシマムエントロピー法MEMが考えられる。さらに、静的な結晶構造が分かっている場合あるいは、ほぼ推測される場合には、MEMにおける初期分布として、原子レベルでの静的結晶構造の知識を活用することが可能と思われる。本研究では、この可能性を実証的に検討し、その有効性を証明することに成功した。具体的には、MEMにおいて通常用いられている初期分布である均一な電子分布の代わりに、静的結晶構造を反映した電子密度分布を用いることにより、データ欠損の問題がほぼ解決出来ることを示した。静的結晶構造が正確なほどデータ欠損の影響を小さくすることが出来、タンパク質の動的構造を解明する上でも静的構造を明らかにしておくことが必要不可欠であることが分かった。この方法を採用することによりデータ欠損率を高めることが可能であることも分かった。最大のデータ欠損率を50%程度にすることも可能であり、実用上、本研究で開発した方法は非常に有効なものと思われる。その他、欠損データから、電子レベルでの結晶構造、すなわち、電子密度分布を正確に求める方法についての研究も行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)