Project/Area Number |
07228225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
辻本 和雄 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (50017414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 卓 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助手 (50270955)
高橋 哲郎 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助教授 (90133769)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | レチナ-ル / レチノクロム / 光異性化反応 / 位置選択性 / 疎水性相互作用 / シクロデキストリン / バクテリオロドプシン / 色素形成 |
Research Abstract |
光化学反応を支配する環境の中で、疎水性場は励起状態分子の反応性を方向付ける寄与を示す。このことをレチナ-ル蛋白質について、検証した。レチナ-ルアナログで構成したレチノクロムを光異性化することによって、天然のレチノクロムと比較顕棟するため、レチナ-ル分子の9位と13位のメチル基のないアナログを合成した。これらアナログとアポレチノクロムとの色素形成速度の測定、形成した色素の光異性化の位置選択性について調べた結果、形成速度は天然の場合と比較して、9位はほぼ同じ、13位はメチル基がない場合に1.5倍速くなることがわかった。光異性化の位置選択性は13位のメチル基の有無は影響なく、9位のメチル基がない場合には約50%に減少することがわかった。この結果はレチノクロムの光異性化反応において、9位のメチル基に対する蛋白質場が疎水性相互作用によって、位置選択性を決める大きな役割を示すことを意味する。 シクロデキストリンを疎水性環境場とするレチナ-ルの光異性化反応における位置選択性について調べた。全トランスレチナ-ルとアミノシクロデキストリンで形成した色素を-20℃で光照射すると15%の転化率でほとんど13シスレチナ-ルを得られることを見い出した。この反応を低温スペクトルにおいても確かめることができ、バクテリオロドプシンのM中間体と酷似していることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)