Project/Area Number |
07228254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
入江 正浩 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (30001986)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | フォトクロミズム / ジアリールエテン / 単結晶 |
Research Abstract |
フォトクロミック反応を、高効率にまた劣化させることなく行わせるミクロ環境バケットの構築をめざした。チオフェン環の様々の位置にメチル基を置換したジチエニルペルフルオロシクロペンテンの単結晶のフォトクロミック反応を検討し、トリメチル置換体は光反応性を示さないが、ジメチル置換体は結晶状態を維持したまま可逆なフォトクロミック反応を示すことを昨年報告した。分子構造と結晶光反応性との相関の一般則を明かにすることをめざして、下記の3種のジアリールエテンを合成し、それらの単結晶フォトクロミック反応性を検討した。 この3種のジアリールエテンは、ヘキサン溶液中ではほぼ同じ吸収スペクトルを与え、また閉環/開環反応の量子収率も差が認められなかった。しかし、単結晶における反応には差が現れた。化合物1、3ではすみやかな光着色が認められたが、化合物2ではほとんど着色が進まなかった。結晶の着色強度を偏光顕微鏡下で測定した所、配向を保ってフォトクロミック反応していることが確認された。着色の温度依存性は認められず、閉環反応に活性化過程が含まれていないことが示唆された。化合物2は、光照射を続けると結晶破壊を起こし、また着色反応に温度依存性のあることが見いだされた。
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