高分子を反応場とするポルフィリン錯体の配位子の光反応
Project/Area Number |
07228270
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
星野 幹雄 理化学研究所, 反応物理化学研究室, 副主任研究員 (90101047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 博之 理化学研究所, 反応物理化学研究室, 先任研究員 (20087539)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ポルフィリンの光化学 / クロムポルフィリン / 高分子膜 / レーザー光分解 / 励起三重項状態 |
Research Abstract |
各種金属を含むポルフィリン錯体を合成した。そのポルフィリン錯体にCO,NOやピリジンなどを軸配位子として取り込ませ、まず溶液中における軸配位子の光解離につき検討した。その結果、例えば鉄ポルフィリン錯体の場合、いづれも溶液中が効率の良い軸配位子の光解離が観測された。そこで,これらの錯体をポリスチレン等の高分子中に溶解させて薄膜を作成し、レーザー光分解法により中間体検出を行った。ポリマー中に溶媒が多少存在して,膜の粘性が低い時は、軸配位子の光解離で観測されるが、乾燥膜中では光解離は観測されなかった。明らかに、膜の粘性で軸配位子の光解離が制御されていることがわかった。しかし、クロロクロムポルフィリンの軸配位子である水分子はポリスチレン膜中でも光解離することがわかった。また、各種ポルフィリン錯体の励起状態の寿命を測定したところ、室温膜中における三重項励起状態は溶液中に比らべ約10倍程その寿命が長くなることがわかった。ロジウムポルフィリンの場合、そのCO錯体をポリスチレン膜に溶解させ、レーザー光分解を行ったが、COの光解離や励起三重項状態のいづれも観測できなかった。今後非ポルフィリン系錯体についても同様な検討をする。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)