Project/Area Number |
07229235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小南 思郎 広島大学, 総合科学部, 教授 (10106776)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ステロイドホルモン / 生体膜 / 膜酵素 / 人工膜リポソーム / 脂溶性物質 / 反応機構 / 副腎皮質 / 3β水酸化ステロイド脱水素酵素 |
Research Abstract |
ステロイドホルモンは水溶液には溶け難く、生体膜に濃縮され易い。その生体膜に濃縮されたステロイドを生体膜中の膜酵素が代謝し、最終的ステロイドホルモンとして放出する。ステロイド代謝膜酵素の反応機構を速度論的に解析するためには、精製された膜酵素を人工膜リポソームに組み込むことが必要である。今回、ウシ副腎ミクロソームより精製した3β水酸化ステロイド脱水素酵素をコール酸とオクチルグルコシドを用いた3β水酸化ステロイド脱水素酵素は水溶液中より非常に安定であり、その反応の基本的速度定数を決めることができた。 リポソーム膜にミトコンドリアのステロイド代謝膜酵素とミクロソームの膜酵素を組み込み、その両者を混合することにより、副腎皮質のコレステロールから最終のステロイドホルモンまでの生合成過程を再構成することに成功した。この反応系ではステロイド中間代謝物は拡散により移動していることが確認された。すなわち、副腎皮質ステロイドホルモン生合成過程ではステロイド中間体の移動に特別の機構を必要としないことが分かった。 生体膜は水溶性物質に対しては高い障壁となるが、ステロイドの様な脂溶性物質は殆ど自由に透過できる。しかし、ステロイド中間代謝物が膜外に放出されてはステロイドホルモン生合成に支障をきたす。それを避けるために、副腎皮質のステロイド代謝膜酵素は反応中間体を酵素から解離しない連続的反応を行っていることが反応速度論的に証明された。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)