Project/Area Number |
07231209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高木 克彦 名古屋大学, 工学部, 助教授 (60023264)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 粘土鉱物 / 粘土層状空間 / 光反応 / 水素引き抜き / 単分子膜 / 分子集合体 / 逆平行配向 / インターカレーション |
Research Abstract |
はじめに ハイドロタルサイト粘土層間において、ベンゾフェノンによる長鎖アルキル基を骨格とする高級脂肪酸からの分子間水素引き抜きで生じる1:1付加物の構造から、アルキル鎖の配向状況に関する検討を行った。 実験方法 配向ベンゾイル安息香酸とカプリン酸の混合物のナトリウム塩水溶液(5mMと25mM)をキョ-ワードの粉末(30mM)に加え、一晩70-80℃でインターカレーションさせた。得られたけん濁液は一部吸着量を測定の上、そのままアルゴン気流下、パイレックス濾光にて光照射した。照射後、反応混合物は濃塩酸で粘土を分解したのち、エーテル抽出し、ジアゾメタンでメチル化後GPCで原料を取り除いた。単離した付加物を五酸化リンで脱水し、オゾン分解で4-ベンゾイル安息香酸メチルとケトカプリン酸メチルを得た。ケトカプリン酸メチルはエタンジチオールでチオアセタール化し、GC-MS分析により同定した。 結果と考察 p-ベンゾイル安息香酸とカプリン酸との光付加物は、5種類の異性体の混合物であった。これらの付加物の水素引き抜き位置は予想される5-、6-位のみでなく、7-から9-位までかなり広く分散した結果となった。このこともアルキル鎖のコンフォメーションをリジッドに固定するというよりも比較的ゆるやかな立体制御が起こっているものと推定される。
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