数値繰り込み群法による無限次元周期アンダーソンモデルの研究
Project/Area Number |
07233208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 幸弘 東北大学, 工学部, 助手 (70250727)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 強相関電子系 / 数値繰り込み群 / 無限次元モデル / 励起スペクトル / CePd_2Al_3 / 四重極応答 / 近藤効果 |
Research Abstract |
1.無限次元モデルの励起スペクトル 電子-ホール対象なモデルの周期アンダーソンモデルに無限次元の方法と数値繰り込み群の方法を用いて一粒子励起スペクトル、磁気励起スペクトル、及び電荷励起スペクトルの数値計算を行った。フェルミ準位の位置の励起スペクトルにギャップが開き、ギャップの大きさは一粒子励起スペクトルにおいては0.5T_K程度である。磁気励起スペクトルと電荷励起スペクトルのギャップは一粒子励起スペクトルのそれの2倍程度となる。 2.CePd_2Al_3における四重極応答と近藤効果 CePd_2Al_3の磁気比熱と弾性定数の温度変化の実験結果の詳細な解析を数値繰り込み群の方法を不純物アンダーソンモデルに適用することにより行った。結晶場励起エネルギーΔと、仮にΔを0とした系の近藤温度T_K^0の比Δ/T_K^0が、1.2であることを比熱のデータの解析から評価できた。更に、歪み感受率の近藤温度以下の温度変化が、結晶場モデルを用いた従来の理論とは近藤効果を考慮すると定性的な意味においても異なる結果となることを示した。そして従来の理論では説明できないC_<33>モードの弾性定数の近藤温度以下でのソフト化が説明できることを示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)