Project/Area Number |
07235225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
天野 忠昭 湘南工科大学, 工学部, 教授 (10005978)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 耐熱合金 / 活性金属酸化物 / 臭素 / 高温腐食 |
Research Abstract |
実用耐熱合金,特に高温耐酸化性の優れたNi-20Cr-1SiおよびNi-20Cr-1Si-0.3Ce合金さらにY_2O_3,CeO_2,Al_2O_3およびSiO_2などの活性金属酸化物をSputteringにより約100nm被履したNi-20Cr-1Si合金のBr_2-O_2-Ar雰囲気における高温腐食(腐食温度;1073K,腐食時間;3.6Ks,臭素分圧9kPa,酸素分圧;5kPa,Arを加えて101kPa)を行い,つぎの結果を得た。 1.質量変化量(剥離した腐食生成物を除去)はCeO_2-被履Ni-20Cr-1Si〈Al_2O_3-被履Ni-20Cr-1Si〈Y_2O_3-被履Ni-20Cr-1Si=CeO_2-およびAl_2O_3-被履Ni-20Cr-1Si合金では腐食スケールが冷却中で剥離したので質量増加量(剥離した腐食生成物を加算)はY_2O_3-およびSiO_2-被履Ni-20Cr-1Si合金で最も少ないものと考えられる。 2.SEM観察よりNi-20Cr-1SiおよびNi-20Cr-1Si-0.3Ce合金上に生成した腐食スケールはおおむね微細な粒状形態を示し,合金粒界三重点上で盛り上がり,その領域でクラックが認められた。このクラック起点として腐食スケールの剥離が冷却過程で生じるのであろう。これらの合金ではスケールの下地でも角錐状のスケールが観察された。このことはスケールの成長がスケール/合金界面でも生じていたことを示唆している。一方,Y_2O_3-およびSiO_2-被履Ni-20Cr-1Si合金表面では腐食スケールの生成も僅かであり,スケールの剥離はほとんど認められなかった。 3.合金表面に生成したスケールはいずれの合金でもCr_2O_3が支配的であり,NiOも微量認められた。 4.SiO_2-被履Ni-20Cr-1Si合金では高温腐食後合金表面に黒点が点在した。これはEPMAによるX線像観察よりSiO_2であると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)