Project/Area Number |
07236206
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
滝本 淳一 山形大学, 工学部, 講師 (50261714)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 眞映 山形大学, 工学部, 教授 (50007762)
小山 清人 山形大学, 工学部, 教授 (60007218)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | エレクトロレオロジー流体 / マグネトレオロジー流体 / 分散系 / レオロジー / 複雑流体 / 計算機シミュレーション / 可視化 |
Research Abstract |
1.流動しているエレクトロレオロジー流体に電場を印加した後のクラスターの成長と応力の増加を、計算機シミュレーションにより調べた。その結果応答時間は、流動のずり速度が速いほど、粒子濃度が高いほど、あるいは電場が強いほど短くなることが明らかになった。ずり速度が速いほど応答時間が短くなる(応答が速くなる)のは、粒子間の衝突頻度が増してクラスターの成長が速くなることと、定常状態でのクラスターが短くなることの、二つの理由による。さらに種々の条件下での応力の時間依存性が一つのスケーリング関数で表されることも見いだした。 2.静止しているエレクトロ・マグネトレオロジー流体(EMR流体)に電場と磁場を同時に印加した場合に生じる構造を可視化した。可視化の手法としては、分散媒に熱硬化性のシリコンオイルを用い、外場下で熱を加えて構造を保ったまま固化させ、それを薄く切って顕微鏡観察する、という手法を新たに開発した。可視化の結果、特に電場と磁場を直交させて印加した場合、網目状のクラスターが形成されることを見出した。流動中の構造の可視化が可能な装置を現在計画中である。 3.EMR流体に外場を印加した場合のずり応力を測定した。電場・磁場を平行に同時印加すると、それぞれを単独印加した場合の応力の和より強い応力が発生する(正の相乗効果)。しかし電場・磁場を直交させて印加すると負の相乗効果(同時印加による応力の減少)が生じる場合があることを新たに見出した。また周期変動する流動の下での応力測定(動的粘弾性測定)を行う装置を試作し、現在調整中である。
|