地球史における沈み込みの始まりと安定性の数値シミュレーション
Project/Area Number |
07238216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中久喜 伴益 広島大学, 理学部, 助手 (10263667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 理恵 高地大学, 理学部, 助手 (80253334)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 沈み込み / マントル対流 / 粘性率 / 地球の熱史 |
Research Abstract |
本年度行われた研究の概要は以下の通りである。沈み込むスラブをモデル化するため差分法に基づいて粘性に異方性のあるマントル対流の数値計算のためのプログラムの開発を中久喜が行ない、断層のような不連続を計算に取り入れるため、Natural Neighbour element法に基づいたマントル対流の数値シミュレーション法のプログラム開発のための基礎的研究を本田が行った。プログラムの開発のため、研究室にすでに設置されていたワークステーションが利用された。これらのプログラムの開発は現在も継続中である。膨大な計算結果の処理を行うために、可視化システムの開発と作業のルーチン化を行った。そのために既設のグラフィックス用ワークステーションにハードディスクを増設し、画像出力用のカラープリンタを導入した。 沈み込みの開始に関しては今のところ新しい発見といえる結果は得られていない。現在開発中のプログラムを用いた研究が必要である。すでに所有していたプログラムを用いて沈み込みの安定性の問題について研究した。地球史においていつの時代からプレート運動が始まったのか推測するため、どのようなレイリー数のときに沈み込むスラブが安定に存在するのか調べた。ただし得られた結果はまだ観測事実を説明できていない。また、沈み込むスラブの運動速度のレイリー数への依存性についても調べられた。その結果、プレート運動速度はマントルの冷却に伴い大きく変わることが分かった。これらの成果は一部「シミュレーション」誌に発表し、さらに欧文専門誌に投稿する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)