西オーストラリアにおける太古代および太古代/原生代境界の広域変成作用
Project/Area Number |
07238218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
寺林 優 香川大学, 教育学部, 講師 (40243745)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 広域変成作用 / ピルバラ地塊 / 太古代 |
Research Abstract |
西オーストラリアのピルパラ地塊の数カ所において,広域変成作用の研究を行った。 1,マ-ブルバ-地域(約35億年前)は中央海嶺起源の海洋地殻とプレート内火成活動による海台による付加体である。変成度はブドウ石-パンペリ-石相からパンペリ-石-アクチノ閃石相程度で,アクチノ閃石出現のアイソグラッドを引くことができた。 2,クリーバービル-コ-ボーン地域(約33億年前)は海洋地殻の超苦鉄質岩の層序までが付加している。変成度はブドウ石-パンペリ-石相から角閃岩相上部まで変化するが,変成分帯境界は地質構造と斜交することから,海洋底変成作用ではなく海洋地殻が付加した後の広域変成作用であると考えられる。 3,マウントロー玄武岩は約27億年前の洪水玄武岩で,かつてはピルバラ地塊全体を覆っていたと考えられる。変成度は分布地域によって異なり,ブドウ石-パンペリ-石相から緑色片岩相程度である。層序に対する変成度の変化はまだ明らかになっていない。 4,カプリコーン造山帯(約19億年前)はピルバラ地塊とイルガルン地塊との衝突の際に形成された造山帯の中核をなす広域変成帯である。その一部の地域での調査の結果,変成度は緑色片岩相から角閃岩相程度であるが,他の地域でパンペリ-石-アクチノ閃石相の鉱物組み合わせが観察されており,高圧中間群の変成相系列に属する変成作用を被った可能性がある。 変成鉱物の固溶体組成を測定したのは,上記の 2,の地域のみである。今後,他の地域で解析を進め,太古代の海洋底変成作用からプレート沈み込み帯での広域変成作用,さらに他の地塊との衝突の際の広域変成作用を明らかにする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)