Project/Area Number |
07240101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三上 直彦 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70004447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩澤 康裕 東京大学, 理学系研究科, 教授 (40018015)
山下 晃一 東京大学, 工学系研究科, 教授 (40175659)
本間 健二 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (30150288)
土屋 荘次 日本女子大学, 理学部, 教授 (40012322)
遠藤 泰樹 東京大学, 教養学部, 助教授 (40106159)
吉良 満夫 東北大学, 理学研究科, 教授 (40004452)
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Project Period (FY) |
1995 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥90,200,000 (Direct Cost: ¥90,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥19,800,000 (Direct Cost: ¥19,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥38,500,000 (Direct Cost: ¥38,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥31,900,000 (Direct Cost: ¥31,900,000)
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Keywords | 分子クラスター / クラスター分光 / クラスター構造 / クラスター反応 |
Research Abstract |
これまでに開発した分光法や新しい装置を用いて、クラスター構造解析、反応ダイナミクス解析を更に展開した。 三上は、サイズ選別したクラスター構造解析のための振動分光法を確立し、赤外・紫外2重共鳴分光法のみならず誘導ラマン・紫外2重共鳴分光法を駆使して、ベンゾニトリル溶媒和クラスターのOH伸縮振動およびCN伸縮振動領域の振動スペクトル観測を行い、量子化学的計算解析を併用して分子間水素結合構造を研究した。また、クラスターアニオンの分光計測を目標としたレーザー誘起光電子付着法の開発改良を行い、(CS_2)_nクラスターアニオンの近赤外〜可視領域の吸収スペクトルを測定し、光誘起による電子脱離や反応過程を解析し、(CS_2)_nクラスターでは2量体アニオン(CS_2)_2がコアであること、およびC_2S_2が生成する新奇な反応経路を見いだして、それらの競合過程を量子化学計算に基づいて検討した。 鈴木信三は、金属の配位した炭素クラスターの生成過程を光電子スペクトルの観点から考察し、生成過程によって異なる異性体が生成している証拠を見いだした。 山下は、ヘリウムクラスターの量子液体性に注目し、量子クラスターのシミュレーションに必要なモンテカルロ経路積分法を新たに開発し、モデル実験解析に適用した。 吉良は、フェニルジシランのシアノ置換体の分子内電荷移動過程がジェット冷却気体の孤立分子でも起きることを見いだし、クラスター形成による電荷移動励起状態生成の促進効果を調べた。
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