配向分子線法によるサイドイッチクラスターの構造と反応における立体効果の研究
Project/Area Number |
07240223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
笠井 俊夫 大阪大学, 理学部, 教授 (20152613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 浩 大阪大学, 理学部, 助教授 (60192522)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 配向分子線 / サンドイッチクラスター / 立体効果 / 立体ダイナミックス / クラスタービーム / クラスター構造 |
Research Abstract |
(a)レーザー蒸発クラスター発生源、質量分析システム及び六極電場型配向クラスタービーム反応装置の制作 YAGレーザーの第二高調波を用いてバナジウム金属棒をレーザー蒸発させる目的でパルスノズルを試作した。金属棒はノズルに取り付けたパルスモタ-により真空中で直接回転させる方法を採用してビーム発生源の簡素化を行った。生成クラスター検出のためリフレクトロン質量分析システムを導入し、検出特性の決定を行った。 (b)六極電場法によるクラスター構造の決定する方法論の確立 クラスタービーム強度の六極電場印加電圧依存性(集束曲線)を測定し、計算機による軌跡シュミレーションにより、クラスター構造とその電気双極子モーメントを決定する方法論を確立するため以下の実験を行った。 1)(HCl)_2二量体の集束曲線をはじめて観測した。HClクラスタービーム中に存在する他の多量体に対してはビーム強度の増大がみられなかった。従って、(HCl)_2のみが六極電場の集束条件を満たすL型クラスターであることが判明した。またその電気双極子モーメントは2.1±0.1Dとなり、理論値と非常によい一致が見られた。 2)HCl・N_2Oファンデルワールス(1:1)錯体には、T型と直線型の二つの構造異性体があることが知られている。今回、HCl・N_2Oファンデルワールス(1:1)錯体に該当する質量ピークにおける集束曲線を得ることができた。集束曲線に複数個のピークが観測され、その化学種帰属について検討を行った。現在、この六極電法をバナジウム・ベンゼンクラスターに応用している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)