Project/Area Number |
07241209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
尾関 寿美男 千葉大学, 理学部, 助教授 (60152493)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 磁場 / 膜電位 / 脂質 / 磁性 / 二分子膜 / 黒膜 |
Research Abstract |
磁場を膜表面に対して垂直(イオン流に平行)に印加した。(磁気流体力学的効果がない)場合にも膜電位ΔΨおよび膜抵抗Rが磁場応答し、磁場が膜物性に作用することを確認した。ΔΨおよびRはいづれも1kG以上で大きく変化しはじめ、3kG付近で極大値を示した。コレステロールの含量を変えると、25℃での膜抵抗変化ΔRは2〜3kGで極大値を与え、その磁場強度はコレステロール含量とともに大きくなった。しかし、30℃では極大は見られず、単調に増加した。これらの傾向は膜電位でも同様だった。 実測した膜電位から見積もった膜の実効固定電荷密度φXを検討しあ結果、膜電位の磁場応答はφXの変化によって引き起こされている可能性が高く、これは、磁場が膜構造を変化させたためと考えた。共同的に磁場に応答するドメインに含まれる分子数は1x10^8で、これが超反磁性ドメインとしてふるまうと思われる。φXの磁場強度による変化を脂質分子の膜密度のみで説明するには、磁場強度の増加とともに脂質分子軸が磁場に対して垂直に配向しようとする傾向が、それに伴う水/炭化水素鎖界面の増加によって阻止されるためとすることになるが、これについては今後検討しなければならない。
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