Project/Area Number |
07242201
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
荒田 一志 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (50002548)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 超強酸 / 固体超強酸 / 金属酸化物 / 触媒 |
Research Abstract |
超強酸であるSO_4/ZrO_2にPtの量を7〜8重量%と大量に添加するとブタンのイソブタンへの骨格異性化に、驚くほどの高活性を示すことが見い出され、他の貴金属であるIr,Rh,Ru,Os,Pdにも同様の効果が示された。この調製方法をFeに応用し、酸化鉄状態での超強酸発生の可能性を調べた。 Fe_2O_3/ZrO_2をジルコニアゲルのFe(NO_3)_3水溶液への含浸法で調製し、300℃で3時間乾燥した(Fe量はゲルに対して2重量%)。このものの2gに30mlの1N H_2SO_4にろ紙上で接触させ、風乾後空気中焼成した。 ブタンの反応をパルス法(触媒量0.2g、Heキャリヤ-20ml/min、ブタン量0.05ml)にて行い、第10パルスの値を触媒活性とし、触媒の焼成時間との関係を見た。その結果、転化率が触媒の焼成温度と時間に大きく依存し、最高活性は700℃、24時間以上に示された。種々の温度で24時間焼成したFe_2O_3/ZrO_2触媒の反応結果を、触媒の表面積とイオウ含有量と共にそれらの関係を調べた。SO_4/ZrO_2(650℃)(Ho≦-16.04)触媒は本条件では活性を示さない。焼成後の触媒に含まれるイオウ量と活性との間に相関が見られず、最高活性を示した700℃、48および72時間焼成のものではそれぞれわずかに0.39、0.31%のみであった。本触媒のXPS測定ではFe_2O_3に近いスペクトルを示し、焼成時間による変化は見られなかった。触媒の調製において硝酸鉄と硫酸の含浸を逆にすると、極めて活性が低かった。 イオウを殆ど含まないFeとZrO_2からなる超強酸を合成した。焼成中に発生するSO_xがFeと担体とに相互関係を与えたと思われる。
|