Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椹木 哲夫 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10187304)
寺野 隆雄 筑波大学, 社会工学系, 教授 (20227523)
玉置 久 神戸大学, 工学部, 講師 (10227267)
小圷 成一 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (70241940)
筒井 茂義 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (90188590)
片井 修 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50089124)
出口 弘 京都大学, 経済学部, 助教授 (60192655)
山村 雅幸 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00220442)
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Budget Amount *help |
¥61,100,000 (Direct Cost: ¥61,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥15,600,000 (Direct Cost: ¥15,600,000)
Fiscal Year 1996: ¥22,500,000 (Direct Cost: ¥22,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥23,000,000 (Direct Cost: ¥23,000,000)
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Research Abstract |
進化的計算では,コード化/交叉の設計および世代交代モデルの設計が基本となり,前者は形質遺伝という視点,後者は多様性維持という視点が重要である.本年度は,過去2年間の実績を踏まえて,工学的応用可能性を意識しつつ研究を進め,下記の点において大きな研究成果を得た. (1)コード化/交叉の設計: 巡回セールスマン問題(Traveling Salesman Problem:TSP)を対象に枝交換交叉(Edge Assembly Crossover)を考案し,1万都市規模の問題Pの最適解を効率よく見いだすことに成功した.また,ジョブショップスケジューリング問題(Job Shop Scheduling Problem)を対象にIntermachine Job-based Order Crossoverを考案し,ベンチマークFT10×10,FT20×5に適用して,最適解を非常に高い確率で見いだすことに成功した.さらに,関数最適化を対象に正規分布交叉(Normal Distribution Crossover)を考案し,従来法と比べて,多峰性関数に対して頑健な性能を示すことを確認した. (2)多様性維持に優れた世代交代モデルについて: 多様性維持に優れた世代交代モデルとして提案したMGG(Minimal Generation Gap)について,最小騙し問題を用いてその有用性を解析した. (3)工学的設計問題への応用: 進化的計算の工学的設計問題への応用として,レンズ設計,並列機械スケジューリング,VLSIフロアプラン設計,プリント基板設計への適用を試み,有用性を確認した.特に,レンズ設計においては,従来の最適化手法では設計が不可能とされていた3枚以上のレンズ系の設計自動化に成功した.本研究の成果は100年以上の歴史のある光学設計の分野にブレークスルーをもたらすものと産業界からも高く評価されている.
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