Project/Area Number |
07244212
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
美濃 導彦 京都大学, 工学部, 教授 (70166099)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 嘉之 東洋紡績株式会社, 技術部, 開発研究職
渡辺 正子 京都大学, 工学部, 教務職員 (70127158)
廣瀬 勝一 京都大学, 工学研究科, 助手 (20228836)
|
Project Period (FY) |
1995 – 1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
|
Keywords | 仮想環境 / 着服シミュレーション / 布モデル / 布特性 / 物理的制約 / 人体モデル / 3Dモデル / 最適化 |
Research Abstract |
衣服は人間が着用した状態で初めて評価できるものであるから,衣服の設計には,人口現実感による仮想的な空間表示と空間操作機能が不可欠である. 本年は,衣服を着た人間を計算機により仮想的な三次元空間に表示する手法に関連して、物理的定値を取り込める新しい布のモデルの考案し、衣服の着服シミュレーションを行った。新しい布のモデルは、従来のモデルと異なって、微小質点の間にバネのようなメカニズムを仮定しないで,その間をブラックボックスと考える点に特徴がある.このブラックボックスに対して,布の物理的な計測データを利用する.このためにここでは,変形計算を運動方程式で記述できる部分とそれ以外の制約条件に分離する.解放として,両者を統計的に最適化する手法をとらずに,制約条件を充足すればエネルギーが小さくなる関数を設定し,その関数の最小化問題を運動方程式の解を初期値として解く手法をとる.これは,布は多安定な性質を持つので,最小化するべき関数は多くの局所解を持つと予想され,統合的な手法では初期値の設定が困難になることを想定した手法である.運動方程式の解を初期値とすれば,不適当な局所解に陥る可能性はなくなる. 新しい布のモデルと変形計算法を利用して8枚の型紙からなる婦人用ワンピースを人体に着せつけ、現実の衣服形状と比較した.その結果,スカート前部のドレープの位置が実測モデルとシミュレーションで多少異なっていたが,これは実際の縫製に起因しているという評価をパタンナから得ている.すなわち,型紙が正確に縫製されれば,シミュレーションのような結果が出るのが自然であるという評価を得た.
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)