Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Research Abstract |
工業製品の設計,生産システムが自動化され,多様な製品が利用されているが,それらの故障修理体勢は整っていない.修理作業に素人を活用できればコストを下げることが可能となる.故障診断システムやマニュアルの指令に従って機器を正しく分解・修理できるように素人を教育するには,誤った操作を検出・注意し,正しい方法を提示できるシステムが望まれる.本研究はこの訓練システムを人工現実感を利用して作成することを目的とする.平成7年度は,分解対象機器をHMDに提示し,指定された部品をデータグローブを装着した被教示者が正しく操作しようとしているか否かを監視する,以下に示す基本モジュールを開発した. (1)データグローブと仮想部品の接触状態の検出:研究代表者の開発したテクニカルイラストレヘーション生成システムをSGIのインディゴに移植し,データグローブが部品を把持したか否かを検出し,グローブの移動に従って部品の移動を表示するシステムを作成した.把持検出には,指先の作る三角形面積の変化と,指先の部品の接触関係を用いた. (2)部品の分解・組立手順の教示と監視:指示された部品を目標状態へ正しく移動させるために,部品の軌道をテクニカルイラストレーションの補助線近傍に制約することにより,逸脱した操作や目標状態達成後は部品移動を不可能とするようにした.磁気センサや指の作る三角形の面積を利用して,非指示部品への誤ったアクセスや指示部品の未同定の検出を実現した. (3)誤りの警告と正しい操作の教示:誤ったアクセスを警告し,何度も誤りを繰返した場合には厳しく叱責する言語生成及び対象部品の未同定や把持,移動の誤り修正を仮想の手による実演と言葉で説明する教示系を作成した. 使用したSGIのインディゴの描画速度が遅いため,手を速く動かすことができず不特定多数の被検者による開発システムの評価は行っていない.
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