光化学系成分mRNAの翻訳調節に関与する因子の研究
Project/Area Number |
07251207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉浦 昌弘 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (80027044)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | D1 タンパク質 / 葉緑体 / タバコ / in vitro翻訳系 / mRNA |
Research Abstract |
タバコ葉緑体より効率のよいin vitro翻訳系の開発に成功した。この系を用いてタバコ葉緑体psbAのmRNAの翻訳に必須の因子の解析を行った。まず、種々の変異psbA mRNAを用いてin vitro翻訳を行い、5'-非翻訳領域の2ヶの配列が30Sリボゾームへの結合に必要であることを明らかにした。ついで、この配列の間のAUに富む配列(AUボックスと命名)にトランス因子が結合してはじめてpsbA mRNAの翻訳が開始することを示した(EMBO Journalに発表、1996)。一方、タバコ葉を暗処理して、そこからin vitro翻訳系の調整を試みたが、解析にたえうる活性を有する標品は得られなかった。このことは光によって合成される因子がpsbA mRNAの翻訳に関与する蛋白の存在を示唆するものである。 上記の解析は、psbA mRNAとlacZ mRNAの融合mRNAを用いて、翻訳産物が可溶化するような条件で行った。次に完全長のpsbA mRNA(1.5 kb)を用いてin vitro翻訳を行ったところ予定の34 kDaのD1タンパク質(不溶性と考えられる)も合成し得ることを示した。そこでこの系を用いてin vitro合成されたD1タンパク質がチロコイド膜へ結合していることを明らかにした。従って、我々のin vitro系はD1タンパク質の形成過程を追跡するのに有用である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)