Project/Area Number |
07253216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
久野 高義 神戸大学, 医学部, 教授 (50144564)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | ストレス蛋白質 / 出芽酵母 / SSE / MAPキナーゼ / 脱燐酸化酵素 / 細胞質分裂 |
Research Abstract |
1)出芽酵母ストレス蛋白質のSSEファミリーには、SSE1とSSE2の2つのホモログが存在する。これらの破壊によりその形質変化を調べた。SSE1の破壊により、細胞増殖速度の低下が認められた。また、SSE2を破壊しても細胞の増殖には影響が認められず、SSE1とSSE2を同時に破壊してもSSE1単独破壊のものと細胞増殖速度は同じであった。最近、SSEファミリーのコードする蛋白質は、哺乳動物で耐熱性に関係すると思われるHSP110と相同性を示すことが明らかにされたので、これらの破壊株の耐熱性を急性の高熱環境下(50℃、30分)において調べたところ、SSE1破壊細胞は、野生株に比してより耐熱性を示した。また、SSE2破壊細胞の耐熱性は、野生株とほぼ同等であり、SSE1とSSE2を同時に破壊した細胞は、SSE1破壊細胞とほぼ同様の耐熱性を示した。これらの逆説的な現象は、SSE1破壊により、他のHSPの発現が誘導されるためと考えられた。 2)MAPキナーゼは、そのスレオニン残基とチロシン残基の燐酸化、脱燐酸化により活性が調節されている。ヒトCL100等のdual specificity phosphatase (DSP)は、出芽酵母から、ヒトまで広く存在するMAPキナーゼ特異的脱燐酸化酵素であり、熱、高浸透圧などのストレスにより発現が誘導される事が知られている。我々は、分裂酵母のDSPであるdsp^+遺伝子をクローニングし、増殖、高塩ストレスおよび細胞質分裂における役割を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)