低分子量G蛋白質とその標的蛋白質のインスリン分泌における意義
Project/Area Number |
07256203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
清野 進 千葉大学, 医学部, 教授 (80236067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 暢也 千葉大学, 医学部, 講師 (30241954)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | G蛋白質 / エクソサイトーシス / カルシウムセンサー / 小胞蛋白質 / インスリン |
Research Abstract |
低分子量G蛋白質とその標的蛋白は、神経伝達物質のエクソサイトーシルに関与していることが知られている。インスリン分泌細胞であるβ細胞のエクソサイトーシルの分子機構を明らかにする目的で、低分子量G蛋白の新たな標的蛋白の同定とその機能解析を試みた。Rabphilin3Aは低分子量G蛋白質Rab 3Aの標的蛋白として同定された蛋白である。我々は、Rabphilin 3AのRab 3A 結合領域をコードするDNA断片をプローブとしてインスリン分泌細胞株から作成したcDNAライブラリーを検索し、Rabphilin 3Aと高い相同性を有する蛋白(Rabphilinlike protein;RLP)を同定した。このRLPは、膵β細胞を含む種々の内分泌細胞で高レベルで発現が認められた。現在、低分子量G蛋白質との結合ならびにインスリン分泌における意義を検討中である。また、シナプトタグミンはRabphilin 3Aと同様C2ドメインの2回繰り返し構造を有するが、我々が同定したIII型シナプトタグミンに対する抗体を作成した。この抗体を用い免疫組織化学により膵ランゲルハンス島を染色したところ、膵β細胞にシナプトタグミンIIIが存在することが示された。さらにインスリン分泌細胞であるMIN6におけるシナプトタグミンIIIの局在を低K^+と高K^+の状態で共焦点レーザー顕微鏡で観察したところ、シナプトタグミンは高K^+刺激後細胞膜直下にrecruitされることが明らかにされ、エクソサイトーシスに関与していることが強く示唆された。またC2ドメインの繰り返し構造を有する別の蛋白であるDOC-2AのmRNAの発現を観察したところ、DOC-2Aは膵ランゲルハンス島や種々の膵β細胞株で発現が認められた。これらの事実から、C2ドメインを有する種々の分泌小胞関連蛋白質がインスリンの開口放出に関与することが想定された。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)