ペプチド・MHCクラスI分子に対する免疫寛容の成立機序の解析
Project/Area Number |
07257208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
滝口 雅文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00183450)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | HLAクラスI抗原 / HLAクラスI抗原結合ペプチド / ペプチドモチーフ / 免疫寛容 / T細胞 |
Research Abstract |
自己の抗原に対する寛容の成立は、主に胸腺において自己のMHC-自己ペプチド複合体をT細胞が認識して、ネガティブセレクションがおこることによると考えられている。この免疫寛容の成立に最も大きな影響を与えるHLAクラスI分子に結合するペプチドの解析は、きわめて限られていた。昨年、多数のHLAクラスI分子に結合する自己抗原ペプチドを分離・生成し、そのシークエンスのモチーフを決定したが、この方法では、ペプチドをHLAクラスI分子との結合を詳細に検討することができない。そこで、多数の合成ペプチドとHLAクラスI分子の結合を直接調べる系(HLA class I stabilization assay)を開発した。これを用いてHLA-B^*3501分子とモチーフ(2番目がProおよびAla、C末端が疎水性アミノ酸)をもった320種類の9-merから11-merまでのペプチドの結合を調べた。53.1%のペプチドが結合し、ペプチドの長さがながくなっても結合力の低下は見られなかった。C末端のアミノ酸がTyrおよびPheであるペプチドの方がIle,Leu,Metであるペプチドより強く結合した。このことから、HLA-B^*3501分子のFポケットは深くなっていると考えられた。同様にHLA-B^*3501分子と303種類のモチーフ(2番目がProおよびAla、C末端が疎水性アミノ酸)をもった8-merから11-merの合成ペプチドとの結合を調べたところ、16.5%のペプチドしか結合できず、また8-merおよび9-merのペプチドより10-merおよび11-merのペプチドの方が結合力が低下していた。HLA-B^*3501結合ペプチドとは逆にC末端がIle,Val,Leuであるペプチドのみが結合でき大きい分子であるTyr、PheをC末端にもったペプチドは結合できなかった。このことからHLA-B^*3501分子はFポケットが浅くなっていると考えられ、両側のB,Fポケットが浅いため長いペプチドは結合しにくいと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)