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¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
肝臓特異的転写の規定およびそのホルモンによる制御においては,転写因子ファミリーの各メンバーの役割分担,複数因子間の協調的あるいは相反的作用,および階層性遺伝子支配等の複雑な調節機構が存在すると予想される。我々は従来より,哺乳類の肝臓に選択的に発現するアルギナーゼのラット遺伝子についてそのプロモーターおよびエンハンサーの解析を行ってきた。今回,以下の検討を行った。1.HNF-4およびCOUP-TFの正負両用の転写調節因子としての作用機構および拮抗的転写制御機構の解析-HNF-4およびCOUP-TFは共にステロイドレセプタースーパーファミリーに属する因子である。HNF-4が肝臓選択的な因子であるのに対し,COUP-TFは汎在性の因子である。一見奇妙なことに,アルギナーゼ・プロモーターに対してはCOUP-TFが転写促進因子として作用するのに対しHNF-4は抑制因子として作用する。両因子は,転写調節活性と相関する有意なアルギナーゼ・プロモーターへの結合は示さない。同プロモーターとHSV tkプロモーターとのキメラ・プロモーターの解析により,抑制性HNF-4応答性領域は,転写開始部位の上流-67ないし-35bpの領域に限局化された。2.二次的グルココルチコイド応答の解析-アルギナーゼ遺伝子はグルココルチコイドにより顕著な誘導を受ける。この誘導は,何らかの転写因子の新たな合成を介する二次応答による。アルギナーゼ・エンハンサーに存在するC/EBP結合部位は単独でグルココルチコイド応答を媒介しうる。この部位に結合する因子は同ホルモンによる誘導を受け,同因子はC/EBPβを含む。今回,ラット肝癌細胞H4IIEにおいて,C/EBPβmRNA,同結合活性,アルギナーゼmRNAがグルココルチコイドに応答して順次上昇することを確認した。一方,ラット初代培養肝細胞において,C/EBPβに加えC/EBPδmRNAがグルココルチコイドによる誘導を受けることを明らかにした。
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