CD44-serglycin相互作用の生理機能は何か?
Project/Area Number |
07259223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
反町 典子 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 研究員 (30217468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 ふじ子 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 研究員 (90124453)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | CD44 / serglycin(セルグリシン) / 接着分子 / プロテオグリカン / コンドロイチン硫酸 / 細胞傷害性T細胞(CTL) |
Research Abstract |
私たちは、近年私たちが見いだした新しいCD44リガンド、セルグリシンとCD44の生理機能を明らかにし、その分子機構の詳細を解明することを目的として本研究を計画し、以下の項目について成果を得た。 (1)CD44リガンドとしてのセルグリシンの分布、局在(投稿準備中) 新規CD44リガンドであるセルグリシンの産生細胞種を解析した結果、免疫造血系のほとんどすべての培養細胞、リンパ腫瘍細胞がセルグリシンを産生、分泌していることが明らかになった。正常組織では抹消成熟リンパ球(脾臓およびリンパ節リンパ球)ならびに骨髄において、CD44リガンドとしてのセルグリシンの産生が認められ、成熟リンパ球ではマイトジェン刺激によってその分泌は増強した。胸腺細胞ではCD44によって認識されるセルグリシンは産生されていなかった。これらの結果は、このCD44リガンドはT細胞の成熟に伴って産生されるようになること、抹消においてリンパ球が抗原に応答する際に機能する可能性を示唆している。 (2)免疫系細胞の活性化におけるCD44-セルグリシン相互作用の役割 脱顆粒反応を活性化の指標としてCTL活性化におけるCD44-セルグリシン相互作用の関与を検討した。CTLに精製セルグリシンを添加した場合、添加するセルグリシンの濃度に依存してCTLの活性化が認められ、既知のCD44リガンドであるヒアルロン酸を添加した場合には活性化は認められなかった。このことは、免疫造血系細胞に限局して産生されるCD44リガンドであるセルグリシンは、ヒアルロン酸とは異なるCD44機能を媒介しうるリガンドであることを示唆している。CD44-セルグリシン相互作用によるCTL活性化はCD3を介した刺激存在下で引き起こされることから、CD44-セルグリシン相互作用は抗原依存性細胞障害の活性化に関与する可能性が示唆された。 (3)新規CD44リガンドの同定(投稿準備中) セルグリシン以外に新規に2種類の組織特異的CD44リガンドを同定した。現在、その生化学的性状を解析している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)