メダカ背腹構造突然変異Daにおける原因遺伝子の検索
Project/Area Number |
07262204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
尾里 建二郎 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 教授 (90026790)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | メダカ / 形態形成突然変異 / 背腹構造 / 染色体地図 / Wnt遺伝子 |
Research Abstract |
メダカの突然変異Da(double anal fins)は背腹構造突然変異である。この系統では、全体として背側構造の腹側化が起こっている。本年度は原因遺伝子の検索をDa遺伝子の染色体上でのマッピングと既知遺伝子(wnt)の発現を手懸りに検討することを目的に研究を行った。 1.RAPDマーカーによるDa遺伝子のマッピング RAPD(random amplified polymorphic DNA)は、遺伝子の物理地図を迅速に作製する方法である。Da、野生型、これら二つを交配したF1、戻し交配世代から得られたDNAについてヌクレオチドプロライマ-を用いてPCRを行った。得られたバンドについて組換えの解析を行なった所、Daに連鎖しているバンドを3個検出することが出来た。その中の一つはDa遺伝子との間で全く組換えが起こっていない(組換え率0%)ことが明らかになった。今後はRAPDマーカーとして得られたDNA断片をクローン化し、サザン法によって染色体の指定の部位にアニールしていることを確認したいと考えている。これらの成果を基礎にして今後はDa遺伝子のクローニングへと進みたい。 2.Wnt遺伝子のクローニングと発現 純系メダカHNIよりゲノムDNAを調整し、メダカからWnt-4、Wnt-5a、Wnt-6、Wnt-7b、Wnt-8b、Wnt-8like(Wnt-8に準ずる配列)の6個のWnt遺伝子をクローニングした。in situ hybridizationによってその発現を野生型で調べたところ、これらの遺伝子は発生の過程で、組織特異的空間特異的に発現していた。今後はDa変異体での発現を調べる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)